概要
シーンファイルで使用しているテクスチャの変換オプションを個別指定するためのファイルです。コンテンツ設定画面の [テクスチャコンフィグファイル] 欄に指定します。
コンテンツ設定画面の [デフォルトのテクスチャ圧縮形式] 項目より細かい変更が可能となり、特定のテクスチャだけを非圧縮にするといった画質向上を図ることが可能になります。
書式
テクスチャコンフィグファイルはテキストファイルです。Windows のメモ帳などで作成可能です。
テクスチャコンフィグファイルの各行の書式は以下の通りです。なお大括弧([])で囲まれた部分は省略可能です。
<テクスチャDDSファイルパス> [-mipmap] [-format format]
項目 |
説明 |
テクスチャDDSファイルパス |
設定対象となるDDSファイルパスを指定します。パスはREMOシーンファイルからの相対パス、もしくは絶対パスにて指定することができます。 |
-mipmap |
このオプションを指定すると、ミップマップがないDDSテクスチャに対し全レベル分のミップマップ画像を変換時に自動生成します。ミップマップがないDDSファイルに対してのみこのオプションが有効です (既にミップマップが存在するDDSテクスチャの場合はミップマップが生成されます)。 |
-format format |
テクスチャフォーマットを format に設定します。下記指定可能なフォーマットをご覧ください。このオプションを指定しない場合はコンテンツ設定画面の[デフォルトのテクスチャ圧縮形式]の形式に変換されます。 |
なお、テクスチャコンフィグファイルで指定されなかったDDSテクスチャについては、コンテンツ設定画面の[デフォルトのテクスチャ圧縮形式]に変換されます。
テクスチャコンフィグファイルの -format オプションには下表のフォーマットが指定可能です。iOS 版と Android 版で指定可能なオプションが異なります。使用可能なフォーマットには下表で○印が付いています。
非対応のフォーマットや、大文字小文字が異なるなどの認識できないフォーマットを指定した場合は コンテンツ設定画面の[デフォルトのテクスチャ圧縮形式]の形式に変換されます。
フォーマット
(大文字/小文字の区別あり) |
iOS |
Android |
説明 |
RGBA_PVRTC4 |
○ |
- |
iOS 端末で使用可能なフォーマットのうち圧縮品質が最良の形式です (PVRTC 4pp)。透明度情報を持つDDSテクスチャの場合に使用します。 |
RGB_PVRTC4 |
○ |
- |
透明度情報を持たない以外は上記 RGBA_PVRTC4 と同じです。DDSテクスチャが透明度情報を持たない場合に使用します。 |
RGBA_PVRTC2 |
○ |
- |
透明度情報を持つDDSテクスチャを使用している場合に使用します (PVRTC 2bpp)。品質は RGBA_PVRTC4 より落ちます。 |
RGB_PVRTC2 |
○ |
- |
透明度情報を持たない以外は上記 RGBA_PVRTC2 と同じです。DDSテクスチャが透明度情報を持たない場合に使用します。 |
RGB_ETC1 |
- |
○ |
全ての Android 端末で使用可能なことが保証されている圧縮形式です。透明度情報を含めることができないため、透明度情報を持たないDDSテクスチャに対して使用します。 |
RGBA8 |
○ |
○ |
R,G,B および透明度がそれぞれ 256 階調の非圧縮フォーマットです。 |
RGB8 |
○ |
○ |
R,G,B がそれぞれ 256 階調の非圧縮フォーマットです。透明度情報は含まれません。 |
RGBA4 |
○ |
○ |
R,G,B および透明度がそれぞれ 16 階調の非圧縮フォーマットです。 |
RGBA5551 |
○ |
○ |
R,G,B がそれぞれ 32 階調、透明度が 2 階調の非圧縮フォーマットです。 |
RGB565 |
○ |
○ |
R,G,B がそれぞれ 32、64、32 階調の非圧縮フォーマットです。透明度情報は含まれません。 |
L8A8 |
○ |
○ |
明度および透明度がそれぞれ 256 階調の非圧縮フォーマットです。透明度を持ったグレイスケールDDSテクスチャに使用します。 |
L8 |
○ |
○ |
明度が 256 階調の非圧縮フォーマットです。透明度を持たないグレイスケールDDSテクスチャに使用します。 |
A8 |
○ |
○ |
透明度が 256 階調の非圧縮フォーマットです。透明度情報だけを持つDDSテクスチャに使用します。 |
テクスチャコンフィグファイルの例
下記はテクスチャコンフィグファイルの記述例です。
maps/Diffuse-Map #0.dds -mipmap -format RGBA_PVRTC4
maps/Opacity-Map #0.dds -format A8
この記述例の説明は以下の通りです。DDSテクスチャが maps フォルダに作られていると仮定しています。
- 1行目によって、maps フォルダの "Diffuse-Map #0.dds" は RGBA_PVRTC4 (PVRTC RGB 4bpp 形式) に変換され、ミップマップが存在しない場合に自動生成します。
- 2行目によって、maps フォルダの "Opacity-Map #0.dds" は A8 (透明度 256 階調の非圧縮テクスチャ) に変換され、ミップマップが存在しない場合に自動生成しません。
- 指定されていない他のテクスチャはデフォルトの圧縮形式に自動変換される、という意味になります。
また、上記は単なる書式例であり、記述内容について特に推奨するものではありませんのでご了承ください。 |